算数学習で保護者がまず考えるべきこと
- 低学年では、まず計算を確実にする
- 先取りができるとアドバンテージになる、先取り学習には長期休暇を活用する
- 高学年では受験準備の全体像を早い時期に把握し、学習計画に反映させる
低学年は通塾日数も少なく、比較的、時間的な余裕があります。その間は、計算を中心に分数や小数についてもできるようにしておくと、後々、楽です。(「低学年の中学受験準備、まず計算」を見てくださいね)
進学塾でもトップを駆け抜けたい場合には、低学年のうちから算数塾や親塾で大幅な先取りを進めている方も多いようです。しかし、上手くいった場合は良いのですが、算数嫌いになってしまう、公式の意味するところが理解できずに暗記に走ってしまう等の弊害が見られるケースもあります。
しかし、実際、「算数の先取り」がある程度できていれば、かなり有利に中学受験の準備を進めることができるというのも事実です。
予習シリーズのカリキュラムでは、ざっくり言うと「4年生で入試の基礎となる内容を学ぶ」、「5年生で4年生で学んだことをもとにレベルアップ、入試で必要とされる内容を一通り終わらせる」、「6年生で5年生までの復習を行い、さらにレベルアップした内容を学び入試問題が解けるようにする」という感じで進みます。
中学受験準備の中で、分量的にキツイのは5年生です。理科や社会も新しい内容や量も増える中、算数も割合や比、立体など急に難しい内容が増えてきます。
これらについては消化不良のまま授業が進んでしまうと、追いつくのが大変なのでやはりできれば一度、軽めで良いので先取り学習を行なっておき、授業で扱うときに概念がすっと頭に入っていくような準備をしておくに越したことはないと思います。
手元に”算数の戦略的学習法 難関中学編 熊野孝哉著 エール出版社”がありますが、その中でも「先取り学習」の重要性について一章を割いています。各学年の算数学習法についてもわかりやすく書いてあります。(算数の中学受験準備の全体像がまとまっている良書です。)なかなかこの本の通り理想な学習スケジュールとはならないと思いますが(リアルな声はネットで集められ参考になります)、一つの良い見本として参考にして、我が子の学習計画に反映させることを心がけています。
算数の先取りを行うためには、普段は塾の宿題やテスト(週テスト&組分けテスト)、学校行事などでなかなか時間が取れないため、夏休みなど長期休暇の過ごし方が非常に重要となってくると思います。